第3回 AI勉強会 ・ Fukuoka

AIを「使える」
AIに「任せる」へ。

プロンプト・コンテキスト・ハーネス。
この3つを、1人の新人バイトを育てる物語で理解する。

テーマ AIを動かす3つの技術
対象 AIをこれから使う人
進め方 概念 → 具体例 の順で
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Speakers

今日の登壇者

この2人で、AIを「使う」から「任せる」までを案内します。

Engineering & AI

名前:堀本 修治
出身大学:慶應義塾大学 商学部
職業:AI Contents Bank CTO / BAコンセルジュ CTO / CAVIN PM
趣味:シーシャ、アニメ
AI関連の経験:
SaaSプラットフォームを多数構築、AI動画の作成、AI SONGの作成、AIによる業務効率化 など
興味のあるAI:
Claude、NotebookLM、Pollo AI ── というか、生成AIを自分で作ってみたい

Networking & AI

名前:本告 優人
出身大学:九州産業大学 芸術学部
職業:AI Contents Bank CMO / デザイナー / カフェ店員
趣味:ゲーム、コーヒー、読書 など
AI関連の経験:
QRオーダーシステム、ローカルLLMの実験 など
興味のあるAI:
Claude
☕️

舞台は、あなたのカフェ。

主人公は店長のあなた。そして今日入った新人バイトが AI。物覚えは天才的だけど、指示がないと動かず、昨日のことは何も覚えていない。このAIを一人前に育てて、最後は店ごと任せられるか——それが今日の3ステップです。

AI = 新人バイト / あなた = 店長

概念 ・ Concept

01

Prompt

プロンプト 頼み方

AIは超優秀だけど、言われた言葉から「次に来る言葉」を予測しているだけ。チャット欄に打つ一文(プロンプト)が、すべての動きの出発点になる。

PROMPT 頼み方(入力) 🤖 AI 次の言葉を予測 OUTPUT AIの動き あなたが打つ一文 結果が変わる

入力(プロンプト)→ 予測 → 動き。起点の一文がすべてを決める。

A

チャット欄に打つ文字列そのもの。これがAIへの「お願い」になる。

B

AIのすべての推論の起点。言葉が変われば、返ってくる動きも変わる。

C

頼み方の型しだいで、やり取り回数=使用量も節約できる。

具体例 ・ Example

シーン。開店準備。AIに「いい感じにやっといて」と言ったら、固まって動かない。曖昧な言葉だと、予測がブレるからだ。

Before ・ あいまいな頼み方

「いい感じに
やっといて」

何を「いい感じ」とするか分からず、AIは何度も聞き返してくる。

😵‍💫「何を?」「どこから?」… やり取りが増える=AIの使用量も増える
After ・ 具体的な頼み方

「テーブルを拭いて、
椅子を並べて、
看板を外に出して」

やることを具体的に・順番どおりに伝えると、迷いなく動ける。

🙆一発で完了。聞き返しゼロ=ムダなやり取りゼロ=節約
🗣

この章の学び

頼み方ひとつで、AIの働きは激変する。具体的に・順序立てて頼むのが、結局いちばんラクで節約になる。

概念 ・ Concept

02

Context

コンテキスト 引き継ぎノート

AIは毎朝、記憶がリセットされる。だから働く前に「引き継ぎノート」を読ませる。このノートに書かれた情報全体が、AIにとっての経験・知識——コンテキストになる。

CONTEXT 📋 田中さん=アイスラテ 📋 レジ締めの手順 📋 ストローは紙 📋 開店は9:00 = AIの経験・知識 読ませる 🤖 "分かってる"AI 容量に上限あり ちょうど良い 詰め込みすぎ 多すぎると大事な一行を 見落とす(Context Rot)

ノート(コンテキスト)を読ませると賢くなる。ただし容量には限りがある。

A

AIが覚えている話の流れ。会話履歴も渡した資料も、ぜんぶここに乗る。

B

人間でいう経験や知識の部分。同じAIでも中身しだいで賢さが変わる。

C

この量をいかに増やすかが、AI企業が挑戦し続けるテーマ

ただし ノートは厚いほど賢い、とは限らない。詰め込みすぎると大事な一行を見落とす(コンテキストの腐敗 / Context Rot)。だから「何を・どの順で書くか」が効く。"分厚いノートを賢く持たせる"——これがAI企業のいまの挑戦です。

具体例 ・ Example

シーン。常連の田中さんが来店。AIに接客を任せたい。ノートを渡すかどうかで、結果はまるで変わる。

Before ・ ノートなし

「常連さんに
いつもの出して」

何も覚えていないAIには「いつもの」が分からない。経験ゼロの状態。

毎回ゼロから説明が必要。同じAIなのに"使えない新人"のまま
After ・ ノートあり

「田中さん=アイスラテ、
レジ締めはこう、
うちは紙ストロー」

店の知識を書いたノートを読ませると、急に"分かってる人"になる。

💡このノートがコンテキスト。経験・知識の代わりになる
📒

この章の学び

同じAIでも、何を覚えさせるかで賢さが変わる。頼み方(01)の上に、覚えさせる設計(02)が積み重なる。

概念 ・ Concept

03

Harness

ハーネス 店を回す仕組み

AI一人では、できることに限界がある。AIを中心に道具をぜんぶつなぎ、何を・どう組み合わせ、いつ動かしいつ止めるかを束ねる仕組み全体——それがハーネス。

HARNESS(仕組み) 🤖 AI=モデル 🧾 レジ 📦 在庫 📓 予約台帳 マシン エージェント = モデル + ハーネス

AI(モデル)に道具を束ねて、来店→注文→レジ→ドリンクの流れを自動で回す。

A

要するに、何を・どう組み合わせるかを考える部分。

B

AIをツールの一つと捉え、いろんな道具と組み合わせる。

C

一連の流れをまるごと自動化する。これが"任せる"の正体。

具体例 ・ Example

シーン。AIは「レジを打つ意図」は言えても、自分でレジの引き出しは開けられない。仕組みに組み込むと、できることが一変する。

Before ・ AI単体

口頭で
1つずつ指示

注文を聞いて、と言ってもレジも在庫も触れない。あなたが毎回つなぐ必要がある。

🧍賢いけど"指示待ち"。あなたがずっと横についていないと回らない
After ・ 仕組みに組み込む

来店→注文→レジ→
ドリンク→次の客
を自動で回す

レジ・在庫・予約台帳・マシンをAIにつなぎ、一連の流れを任せる。

🔧これがハーネス。公式でいう エージェント=モデル+ハーネス
🔧

この章の学び

ここまで来ると、あなたは1つずつ指示する人から、「今日の営業よろしく」と渡せる店長になる。

頼み方Prompt
引き継ぎノートContext
店を回す仕組みHarness

頼み方でAIが動き、ノートでAIが賢くなり、仕組みでAIに店ごと任せられる

この3段目に立ったとき——
「AIを使える」が、「AIに自分の時間を作らせる」に変わる。

あなたは店を任せて、次の一手を考えはじめる。
そこから先は、もう"作業"じゃない。

第3回 AI勉強会 ・ Thank you